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夫婦でイギリス全土をドライブ旅行【おすすめマナーホテル&宿泊エリア③選】

投稿日:2017年4月15日 更新日:

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昨年秋、有給休暇を利用して夫婦二人で2週間かけてイギリス・ドライブの旅をして来ました。気候の良い時期に思いのままイギリス全土を旅したいと思ったのです。長年の友人がロンドンにいるので、彼女の家族に会うのも旅の目的でした。

イギリスは左側通行右ハンドルですから運転の感覚は日本と同じでしたが、ナビが標準設備でない、マニュアル車が普通、バスレーンを走ると罰金、ロンドンの中心部で車を借りると渋滞税を取られるなどなど、戸惑うことも多々ありました。地名は読めても位置関係がわからなかったり、休憩所やトイレが少なかったり、やはり何かと不便やストレスは少なくありませんでした。

ロンドンに3泊した後、コッツウォルズ地方に2泊、湖水地方周辺に3泊、スコットランドに4泊、ヨークシャー地方に1泊、再びロンドンに1泊の順で回ってきました。

ロンドン以外の3地方の概要や見どころを紹介するとともに、マナーハウスについても体験したことをお伝えしたいと思います。

イギリス ドライブ IC

おすすめ宿泊エリア①:コッツウォルズ地方

コッツウォルズ地方

おとぎの国のような村々が点在する地方です。ロンドンからは車で日帰りできる距離であり、1日ツアーも多く催行されていますが、「はちみつ色」と称される石灰岩でできた街並みや水と緑にあふれるカントリーサイドを眺めながら何泊かしてゆっくり過ごしたい地域です。イギリスの絵本に出てくるような景色を楽しみながらのドライブはなかなか快適です。ちなみに、この地方の近くには世界遺産のストーンヘンジがあります。

どうして『コッツウォルズ地方』が宿泊エリアとしておすすめですか?

「絵にかいたような」-まさにその言葉がぴったりな風景に出会えます。一口にコッツウォルズ地方といっても北部と南部に分かれており、人気の北部にもいくつかの村があって車無しで回るのはかなり厳しいです。私たちはレンタカーで2泊しましたが、それでもじっくり回っていると2つか3つの村にしか行けませんでした。

バイブリーは最もコッツウォルズらしい景観が楽しめる村であり、「イングランドで最も美しい村」とも称されます。観光客が多いため駐車場を探すのに少々苦労しましたが、どこもかしこも絵になるような風景で、時間を忘れて散策しました。

村を流れる清流を利用してマスの養殖をしており、村のレストランではマス料理が味わえます。小さな小路のアーリントン・ロウには14世紀に建てられた石造りの家が並び、格好の撮影スポットになっています。

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ボートン・オン・ザ・ウォーターは川沿いの村で、川に群れるたくさんの鳥が目を楽しませてくれます。川にかかる橋も可愛らしく「コッツウォルズのベネチア」とも言われているそうです。

レストランや土産物店も多く観光客も集まるので、中心地からちょっと行ったところに大きな駐車場もあります。この村から隣のスローターズの村までは徒歩30分くらいです。散歩にちょうど良い距離で、趣の違った2つの村を楽しむことができます。

モートン・イン・マーシュの村ではマナーハウス(後述)に宿泊しました。マナーハウスとは、昔その土地を治めていた領主の館や別荘を宿泊施設として改装した宿で、中はもちろんリノベーションをして近代的にしており不自由なく過ごせます。イギリスには多くのマナーハウスがあり、豪華なところは宿泊費も高額ですが、普通のホテルほどの値段で泊まれるところもたくさんあり、どこのマナーハウスでも昔の屋敷の雰囲気を味わうことができます。

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コッツウォルズ地方にはまだまだ他にもたくさんの村があります。時間に余裕をもって滞在することをお勧めします。

 

 

おすすめ宿泊エリア②:湖水地方(ピーターラビットの故郷)

湖水地方

言わずと知れたピーターラビットの故郷で、標高1000m級の山々と湖が織りなす美しい自然、のどかに牧草をはむ羊たちの姿に癒されるエリアです。山道に入って行くので道は細く反対側から大きな車がくれば難儀をしますし、石を積んだ壁が道路わきにあるところも多く運転はしにくい箇所が多かったです。

どうして『湖水地方』が宿泊エリアとしておすすめですか?

大小多数の湖があり、遊覧船で湖上から景色を楽しむこともできますし、周辺のトレッキングコースでハイキングも楽しめます。拠点となるウィンダミアケズィックの町でレンタサイクルも利用でき、少なからぬ人がサイクリングをしていましたが、道が狭く坂も多いのでこちらはあまりお勧めできません。

湖水地方にはたくさんのビューポイントがありますが、中でもダーウェント湖の西側にあるサプライズ・ビューという場所は2つの湖が同時に見渡せ、壮大な景色が楽しめます。

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観光客が多く集まるのはヒル・トップという、ピーターラビットの作者であるビアトリクス・ポターが住んでいた家の周辺です。日によっては駐車場に入るのも大変、家の見学も整理券をもらって時間指定ですが、この家の周りにはピーターラビットの絵本に出てくる景色が広がっていて、絵本のファンなら絶対に外せない場所です。家の中はもちろんポター一色で、そこから見える景色や庭の様子に彼女の感性が培われた理由を感じることができます。

その他ウィンダミア湖の周りには「ビアトリクス・ポターの世界」や「ビアトリクス・ポター・ギャラリー」のような資料館があります。もちろんピーターラビットの関連グッズは土産物店にあふれています。

ロマン派詩人のワーズワースもこの地方で生涯を送りました。彼のファンなら「ダヴ・コテージ&ワーズワース博物館」をはじめ、彼が通った学校、生誕の地、墓地などを訪ねてみたいものです。

湖水地方の北には東西に「ハドリアヌスの城壁」(世界遺産)が伸びています。14代ローマ皇帝ハドリアヌスの時代(紀元1世紀)に建築されたもので、万里の頂上には遠く及ばないものの、なかなかの規模です。ハウスステッズ・ローマン・フォートに行くと資料館と共に保存状態の良い城壁を見ることができます。カーライルという町から東に車で1時間ほどです。近くにある「ローマン・アーミー博物館」では資料や映像でローマ時代の軍隊や兵について知ることができ、とても興味深かったです。

 

 

おすすめ宿泊エリア③:グラスゴー&エディンバラ(スコットランド)

スコットランド

イギリスの北部です。スコッチウィスキー、キルトやタータンチェック、バグパイプなど日本でなじみの深いスコットランドに関係する言葉も少なくありません。地名としてはネス湖、ゴルフの聖地セント・アンドリュースなども耳に慣れた言葉なのではないでしょうか。スコットランド観光は南に位置するグラスゴーエディンバラの2都市が中心になりますが、足を延ばすと北部にはネス湖をはじめ大自然が楽しめる島や湖があります。

英語とは違う表記がなされたり、独特の文化や食べ物があったりと、陸続きでありながらスコットランドはイギリスの中のもう一つの国といわれるのもうなずけます。

どうして『グラスゴー&エディンバラ』が宿泊エリアとしておすすめですか?

日本人観光客も多く訪れるエディンバラはスコットランドの首都で、世界遺産にも登録されている町です。町の中心エディンバラ城は連日多くの人でにぎわい、窓口でチケットを買うのは時間がかかりますので、ウェブから事前購入をしておくのが良いでしょう。

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城の中は王宮をはじめ戦没者記念堂、グレートホール、礼拝堂、戦争博物館などがあり、1つ1つを見ていると半日は必要になります。城は小高い丘の上に建っているので城からの景色は爽快です。午後1時には大砲が鳴らされます。もちろん空砲ですが、その音と大砲から立ち上る煙は大迫力です

その他エディンバラ市内には石造りの大きな建物や塔がたくさんあり、歴史と伝統を感じさせます。カールトン・ヒルからは青い海に港と町の全景が眺められますので、天気の良い日には是非上ってみることをお勧めします。

 

 

一方のグラスゴーは工業都市のイメージが強い町ですが、最近では文化芸術に力を入れているようです。そんなグラスゴーのお勧めはケルヴィングローブ美術館&博物館です。ゴッホやダリといった巨匠の絵画をはじめ、動物の剝製や武具、古代エジプトの美術品まで多様な作品を見ることができ、興味のある人なら半日は過ごせます。グラスゴー出身の作家の作品を集めたコーナーもとても興味深いものでした。

 

 

セントアンドリュースはエディンバラから2時間ほどの距離がありますが、だれでもコースの端できれいに手入れされたグリーンをバックに写真を撮ることができます。定時にコースを歩くツアーも催されているようですし、近くには英国ゴルフ博物館もありますので、ゴルフファンなら是非訪れてみてください。

エディンバラもしくはグラスゴーから北に車を走らせると4-5時間でネス湖に到着します。ネス湖は南北38kmという細長い湖でネッシーが一時期ブームになりました。拠点になる町インヴァネスにある「ネス湖エキシビジョンセンター」では映像や音声でネス湖の歴史や生物について知ることができます。日本語にも対応しているのでとてもよくわかります。ネッシーについては懐疑的なのが面白かったです。また、ネス湖ほとりのアーカート城は廃墟ではあるものの、崩れた石造りの建物などが独特の雰囲気をかもし出しており、湖の景観も素晴らしいところです。ビジターセンターもよく整備されていて、映像で城のあらましを知ることもできますし、スコットランド土産などを買うこともできます。

ここまで北上するとさすがに気温が低く、9月でも上着が必要なほどでした。距離があるのであまり日本からの観光客は行きませんが、刻々と表情を変えるネス湖、特に朝霧に包まれる湖はとても美しく、神秘的ですらあります。余裕のある方は訪問してみてはいかがでしょうか。

 

実際に宿泊したホテルを紹介してください!

コッツウォルズ地方にあるモートン・イン・マーシュの村の『The Manor House Hotel』はマナーハウスでありながら朝食付きで1部屋(2人)15000円前後からとリーズナブルな値段で泊まれます。

マナーハウス モートン・イン・マーシュ 1 マナーハウス モートン・イン・マーシュ 2

外観も石造りの壁に花が飾られ、どっしりと趣があります。ゆったりとした部屋からは別棟の壁や煙突、オールドスタイルの窓枠、高い木々などが見えてハリーポッターの映画の一場面のようでした。設備もしっかり手が入れられていてアメニティー共々まったく不自由は感じませんでした。

マナーハウス モートン・イン・マーシュ 3 マナーハウス モートン・イン・マーシュ 4

夕食は宿泊代金の中に入っていませんが、施設内のレストランで食べることもできますし近くに手ごろなレストランもあります。手入れのされた中庭にあるガラス張りの建物でとる朝食は美味で雰囲気も最高でしたのでお勧めです。ホテルの周辺もコッツウォルズらしい町並みで、花や建物を眺めながらの散策も楽しかったです。

 

まとめ〜イギリスをドライブする未来の旅人へ〜

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狭いようでもやはり広いイギリス。ロンドンから離れて地方を回るのも良いものです。草原の羊や滴るような緑、清らかな水が心を癒してくれることでしょう。大英帝国として発展した国を支えた都市もありますし、素朴な村々もあります。そして、それぞれの町や村に歴史がありそれを大切に守る人々の暮らしがあります。十分に時間を取ってそれらを体感してみようではありませんか。

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