私は数年に一度くらいの頻度で海外旅行に行っている、30歳の女性です。今回初めてのアメリカ旅行でしたが、同じく旅好きな学生時代からの友人と二人での女子旅でした。テーマは「大自然を感じよう(弾丸ツアー)」です。2週間前に突然その友人から、「アメリカ行かない?」と誘われたことから、飛行機やホテルなどの予約をこちらも弾丸で行いました。海外旅行は余裕を持って予定を決めた方が良いと学びました。
日程としては、まずラスベガスに泊まり、翌日そこから3日間のツアーでアリゾナ州のアンテロープキャニオン~モニュメントバレー~グランドキャニオン~セドナを巡り、再びラスベガスに帰ってくるという行程にしました。
オフシーズンだったので他のツアー客がおらず、日本語のできるアメリカ人ガイドと私たち二人きりで、普通の乗用車に乗って旅をしました。おかげで寄りたいところに寄れたり、たくさん話を聞くことができてとてもよかったです。ツアーと言っても、大手旅行会社ではなく、個人でやっているようなとても規模の小さいものだったので、逆にそこが団体旅行にならずによかったと思っています。
アメリカの雄大な大自然をひしひしと感じられるアリゾナ州と、それとは正反対なきらびやかな街ラスベガス。その両方を味わえる旅の魅力をお届けします。
目次
おすすめ宿泊エリア①:ラスベガス
この旅程の拠点となる場所のラスベガス。アリゾナ州のアンテロープキャニオンなどには日帰りでも行ける好立地。言わずと知れたカジノの街で、観光客であふれかえっています。主要ホテルを回るバスもあるので、交通の便も良いです。
『ラスベガス』が宿泊エリアとしておすすめな理由
さまざまなグレードのホテルが密集しており、ショーがあちこちで開催されています。ショーはホテルの外でもあるので、夜に外を歩きながら見かけることもあります。何時にどこのホテルでどんなショーがあるか知ることができるので、それに合わせて夜の散歩を楽しむのもいいですね。
ショーの中でもおすすめなのが、ベラジオホテル内で見られるシルク・ドゥ・ソレイユのアクロバティック水中ショー。これほどのめりこんで見たショーは初めてと言っていいくらい、ものすごい迫力でした。忘れられない最高の夜になることを保証します。
どのホテルにもあらゆる種類のカジノがあり、宿泊していなくても自由に出入りでき、楽しむことができます。ホテル内の通路のさりげないところにでさえ、スロットなどができる機械が置いてあったりするほど、いたるところでカジノの雰囲気を感じるでしょう。毎晩がパーティーのような雰囲気なので、現実世界とは思えない不思議な空気が味わえます。特にグレードの高いホテルは、映画の世界さながらのリッチな造りなので、一晩くらい贅沢してみてはいかがでしょうか?
おすすめ宿泊エリア②:モニュメント・バレー周辺
アメリカの西部劇や日本のCMなどで、誰しも一度は見たことのあるモニュメント・バレー。ナバホ族の居住地で、一応アメリカ政府からは独立したナバホ国となっており、酒類の持ち込みは禁止など、彼らのルールを破らないように気をつけましょう。もともとはナバホ族の聖地であるため、ナバホ族のツアーガイドなしでは立ち入りできないエリアがあるので、ツアーを申し込むのがおすすめ。
『モニュメント・バレー』周辺が宿泊エリアとしておすすめな理由
モニュメント・バレーは、メサと呼ばれるテーブル状の台地や、それがさらに浸食が進んだビュートと呼ばれる岩山があちこちに見受けられ、岩がまるで記念碑が並んでいるように見えることから、その名がつきました。宿泊できるホテルは2つしかなく、時期によっては予約でいっぱいのこともあるので、モニュメント・バレーから少し離れた場所に泊まらなくてはならないこともあるそうです。
私たちは直前に予約したにもかかわらず、空いている時期だったので運よく泊まれましたが、ぜひモニュメント・バレーに泊まるのがおすすめです。というのも、お願いすれば、ナバホ族のツアーガイドが朝日を見る絶景ポイントに連れて行ってくれるからです。誰もいない、岩山だらけだけれども神秘的な場所で、とっておきのナバホ族の歌を披露してくれますよ。大げさではなく、魂が浄化されるような気持ちになります。
モニュメント・バレーは、アンテロープキャニオンやグランドキャニオンなどにも行きやすく、ここで一泊してから観光に行くのに最適な場所です。日本にはない、スケールの大きな大自然を感じる日々を過ごせます。
おすすめ宿泊エリア③:『セドナ』
モニュメント・バレーと同じく、アリゾナ州に位置する小さな街セドナ。レッド・ロック・カントリーと呼ばれ、その名の通り、赤い一枚岩の山々が連なっています。小さな街とはいえ、あちこちで息をのむような美しい自然の景観に出会うことができます。
『セドナ』が宿泊エリアとしておすすめな理由
かつてネイティブアメリカンの人々は、セドナを神聖視し、儀式を執り行う場所として訪れていたそうです。その儀式の場所には、大地のエネルギーが特に強く集中していると言われ、そこをボルテックスと呼んでいます。それらを訪れるボルテックスツアーや、ヒーリングショップなどが、セドナの街には多数存在します。そういうのに興味がない人でも、セドナの圧倒的な自然の中に身を置くと、何かしら神秘的な力を感じることができるかも。
セドナは自然の美しさもさることながら、建築物も美しい街です。また、セドナに魅了された多くのアーティストが住んでいるため、たくさんのギャラリーやショップがあり、お店を見て回るだけでもあっという間に時間が過ぎてしまいます。
私たちもボルテックスポイントを訪れ、30分ほどで岩山を1周回ってくるというコースを歩いたのですが、迷うはずのない一本道なのになぜか道がわからなくなり、3倍も時間がかかりました。ですが、街の喧噪とも無縁の自然の中にいると、さまざまな植物や鳥に囲まれ、何ともすがすがしい気分を味わえました。なぜ迷ったのか今でも不思議ですが、大地を感じてリフレッシュするようにセドナがいたずらしたのだろうと思っています。
私たちが宿泊したおすすめホテル
私たちが泊まったのは『サーカス サーカス ホテル&カジノ ラスベガス』というホテルです。
選んだ理由は、とにかく安いから。エクスペディアを使って予約したのもあってか、1泊3千円を切るという驚きの値段でした。どんな安宿かという不安は、着いてみてすぐに吹き飛びました。ホテルは少し古いですが、とても巨大で、部屋にたどり着くまでに時間がかかるほど。毎回ホテル内で行き方がわからなくなります。ホテル内にはたくさんのお店やカジノ、ミニ遊園地のようなものまであり、ファミリー向けにはぴったりでした。
部屋も広く、設備やアメニティは何の問題もありません。レストランはビュッフェ形式で、料理の種類もさすがアメリカというか、半端な数ではありません。全種類食べたくても無理なくらい、豊富な品ぞろえで大満足でした。
難点はラスベガスの中心地から結構離れていること。一番外れにあると言っても過言ではありません。車移動なら全然いいですが、街を見る目的もあるのなら、歩いて中心地に行くことも一応できますが、ちょっと遠いです。ホテル内の設備が充実している上、近くにスーパーもあるので、丸一日ホテルで過ごしても楽しい、巨大なアミューズメント施設のようでした。安さを求めているならぜひおすすめのホテルです。
まとめ〜ラスベガスを拠点に旅するあなたへ〜
私たちはアメリカの大自然が見たいという目的で旅をしました。ラスベガスは拠点にする程度のつもりでしたが、想像以上に華やかで楽しい街でした。ラスベガスから車で数時間も行けば、一気にアリゾナの赤土の大地の中に踏み込むことができ、そのギャップはたまりません。とても効率よく多くの観光地を回ることができるこの旅行をご参考に、ぜひご自分の心に残る旅をしていただけたら嬉しいです。